沢登り@谷川 赤谷川笹穴沢
当初計画していたのは金木戸川打込谷だったが、ルートが長く1日予備日がとれないことから行き先を谷川の赤谷川笹穴沢へ変更した。赤谷川笹穴沢を選らんだのは、?平標山へ行きたいhikakoの希望?平標山へ突き上げる西ゼンに私が行ったことがあり、笹穴沢へ前々から行きた、これらの理由からだ。
8/20 山科駅22:00ー京都東IC?水上ICー川古温泉5:00
運転を交代しながら遠い遠い水上ICへ向かった。予定通り5時過ぎに川古温泉に到着。
?8/21 出発6:00?笹穴沢出合8:00?金山沢出合―2段30m滝11:30―25m滝13:30―核心30m滝14:30ー大ナメ滝15:50―最後の滝17:30―泊地18:20
仮眠をせずに朝食をとって、パッキングして出発した。林道歩きが長いとういことだったが、あっという間に赤谷川橋との二俣に着いた。休憩をとって、さらに30分ほど林道を進むと林道終点に到着。ここで沢の準備をした。ちょうど女性二人パーティがいて、彼女達はオジカ沢へいくとのこと。赤谷川本流を簡単に対岸へ渡って笹穴沢へ入渓した。
笹穴沢出合いすぐに釜をもった1mほどの滝に出合う。トポに「小手調べに泳いで突破するのも楽しい」と書いてあったので早速泳ぐことにした。ザイルをつけていざ!!流れが弱い左から攻めたが突破できず敗退。続いてMさんが行くが敗退、最後にI田さんもトライするが敗退。えー誰も越えれへん。hikako行くか!?となったが、諦めて右から簡単に巻いた。この後に続く小滝も一緒に巻いた。
谷に戻るとまた釜をもった1mほどの滝に出合った。ここも巻けそうだが左側からボルダーを楽しんで越えた。ドボンになっても釜なので問題ない。みんな無我夢中にがんばる。ナメを越えると川原となる。谷は平凡となるが明るくて天気もいいので気分は上々。平凡な中にも大岩を越えたり、釜をもったナメがあったりと変化があって楽しい。
金山沢をすぎると、いよいよこの谷のハイライトが続く。小滝が次から次へあらわれ、簡単に登っていくことが出来る。そして1140mの二俣をすぎると30m2段滝に出合った。ここは右側からザイルをだして登ることに。沢子リードさせていただいた。少し登ってランナーが無いなぁと思い、ハーケンを1枚打った。そして少し進むと残置ハーケンがいくつかあった。ふ?。濡れていて、トラバースする箇所がかなり緊張した。ザイル40mほどだしてフィックスを張った。続く15mの滝は左側からMさんが登ってザイルを張った。これを過ぎるとナメが広がりいったん谷は落ち着いた。
のんびりとナメを楽しみながら進むと25mの滝に出合う。どこから登るのかと休憩をとりながら岩壁を眺め、左の乾いたフェイスから登って落ち口へトラバース。Mさんがリード。残置ハーケン3枚あった。登攀の中で一番気持ち悪いと思った滝だった。そしてどんどん進むと大ナメ滝手前の30m滝に出合う。あまりにも大きな滝にびっくり。ここで先行Pがいるのが見えた。4,5人かと思ったら、左の草付きの壁をぞろぞろと登っている人が見えた。ええええ?何人いるねん!ざっと15人はいたと思う。彼らの巻きをまって、我々も同ルートをとった。トポによるとザイルを使って右側から登ると書いてあるが、見る限りかなり危険そう。左の草付きを登り、落ち口へトラバースすることにした。50mザイル2本をフル活用。滝の落ち口より先はナメが続いていて、足を滑らせたら終わり。ザイルをだしたままナメを進んだ。そして大ナメ滝が現れた。先ほどの30m滝より傾斜が無い感じ。この大ナメ滝も登れるみたいだが、水量もあって足を滑らせたら終わり。疲労もあったので安全策をとり右のルンゼをつめて落ち口へトラバースすることにした。落ち口から先もナメは続いていて、振り返ってみると蛇行しながら流れるナメ滝は本当に素晴らしかった。谷は狭まり源頭の雰囲気となるが、滝はこれで終わりではなかった。15mの滝は左の草付きから登った。やれやれ。これで終わりだろうと思っていたら、大きな滝が目に飛び込んできた。まだあるのか・・・。直登は無理!と思い、左の草付きの壁を登り、笹薮をこぎながらトラバースをして滝を越えたあたりで谷に戻った。ここで15人Pを抜いた。
これで滝は終わり、両岸が笹原に覆われナメの中を進んでいく。穏やかなこの源頭の雰囲気がなんともいえない。私は大好き。泊地を探しながら進むが、なかなか適地がない。源頭の草原まで無いかもしれないと思いながら行くと、右岸に少しの草原があった。あまり平らではなかったが、もう時間も遅かったので泊まることにした。多分1600m付近。
急いで晩御飯の準備をした。仮眠もせずに12時間半の行動は疲れたが、疲れた身体にビールは最高だった。焚き火も出来ずのんびり過ごせなかったのは残念だった。でも、満点の星空、お月さんを眺めながら寝ることが出来たのはとても良かった。
寝てみるとけっこうな傾斜で、寝てたらどんどん下へズレ落ちていく。何度も目が覚めて上へいも虫の様に這い上がった。5時前、目が覚めると朝日で赤く染まった空が見えた。贅沢な一夜を過ごすことが出来たなぁ。沢でこんなところでビバークしたのは初めてかも。虫があまりいなかったので快適だった。
?8/22 起床5:00?出発6:35?源頭草原7:30―登山道7:50ー平標山8:10ー平標山の家―大源太山9:40―黒金山10:00―下山12:50ー猿ケ京温泉―北陸道―京都23:00
ツェルトもタープもはってなかったので朝方寒くて辛かった。5時に起きて準備をして出発。核心を越えてるのでこの日は、源頭の草原を楽しむのみ。気楽だ。振り返ると緑豊かな山々が見え、遡行してきた谷が見える。次第に谷は涸れて草原に飛び出た。陽に浴びてキラキラと光る草原はとても綺麗。ここまでくるととても快適な場所があった。水をくみ上げれば、泊まる場所として最高かもしれない。
草原の中でゆっくりしてから、山頂をトラバースする登山道へ向かった。縦走路に出ると進入禁止の柵があった。廃道になってるのかな?ここから整備された木道や階段を進み平標山へ向かった。